皐月の青森一人旅その2 見頃満開な横浜町の菜の花を求めて(2010年5月)
三沢より目指す上北郡横浜町までは約55キロ、2時間〜2時間30分の運転になるため5:30起床。6:30チェックアウト。
昨夜はなかなか寝付けなくて結局熟睡出来たのは3時間ぐらいだったので、途中で眠くならないか心配。決めておいた運転の心得
1.無理にスピードを出さない(あおられたら大人しく路肩に一時停止してゆずる)
2.日が落ちる前に移動を完了させる
3.時間に余裕を持って移動する
に、『4.眠くなったら道の駅やゆとりの駐車場などで仮眠』を加えていざ出発。
目指すは大地の果て!!
道の駅よこはま菜の花プラザ
ネットで調べた事前情報では、横浜町にはあちこちに菜の花畑があるとの事でしたが、花畑の正確な位置や駐車場情報は得られませんでした。という事で情報を求めてとりあえず道の駅よこはまに向かいます。
実はこのちょっと前に立ち寄った陸奥横浜駅で、カラスがわたしの真上でそそうをしやがりまして、もっそい切ない気持になっていた…。
ウェットティッシュで拭いてもうわああああん状態だったので仕方なく別の服に着替えて汚れた服は洗面所で軽く水洗い。だがしつこい汚れ、全然とれやしないッ。カラスめ!キッ!
朝も早めなのでこの時は混雑していませんでしたが、帰り際にもう一度立ち寄った時にはお昼時という事もあってか満車状態でした。
菜の花ソフトクリームとかドーナツとかビックリホタテフライとか、朝から誘惑多すぎる。
予想通り道の駅よこはまには菜の花フェスティバルの場所が記されている町内地図があったので、場所を覚えて再出発!
菜の花大迷路
菜の花フェスティバルへの順路を示す看板を頼りに細い道を車を進みます。舗装されていない道を走るは慣れていないためちょっとした車のガクガクにびくびく。でも順路は農道なのでトロトロ走るぐらいで丁度良かったみたいです。スピード出すと砂ぼこりが舞い上がって歩いている方に迷惑かけてしまうので注意が必要。
菜の花大迷路会場の横には仮設されたと思われる駐車場がありました。ここに辿りつくまでに十分に菜の花畑は広がっていたのですが、普段都内の駐車監視員と1分1秒を争う殺伐とした道路環境の中にいるため、駐車場以外のところに車を停めてゆっくり鑑賞…という気分にどうしてもなれなかったのと車2台がすれ違うのもギリギリな細い道で、好き勝手に駐車しちゃダメだろうとの思いから駐車場に入れるまで菜の花鑑賞はぐっと我慢。
ということでいざ!菜の花大迷路。迷っても探してくれる人のいない一人旅だから迷子にならないように気をつけなきゃ…!
菜の花は背丈150センチといったところ。子供だと視界が完全に隠れるのでいい迷路になりそうですねー
花で作った迷路なんて、どうせ結構スカスカなんでしょ?とチョッピリ思っていたのですが、何このギッシリ感!上から見ても下から見てもしっかり菜の花の壁…テンションAGARU!
スッカスカコのコスモスを指して「コスモスの迷路です(キリッ」とか言ってる我が故郷・埼玉県某所に見習ってほしいものだぜ…
簡易展望台の上では菜の花サポーターのお兄さんが横浜町と菜の花の歴史について説明されていました。菜の花フェスティバルにはテーマソングがあるようで、携帯で音量いっぱいにしてBGMで流していましたがラジカセの導入を検討した方がいいと思うんだ。
迷路の出口には鳴らすと幸せが訪れる鐘があります。菜の花は沢山の花や種を付けることから子孫繁栄の意味を持っているとのこと。
ボランティアガイドさんと巡る穴場菜の花スポット
さて、ひとしきり菜の花迷路を堪能したあとは写真スポットを求めてウロウロします。
ふーむ、菜の花サポーターのお兄さんも言ってた通り菜の花の面積は減少傾向にあるのか、見渡す限りの広大な花畑というのはないのかなあ。
目線を低くするとこんな感じに撮れるんですけどねー。どうしようかと考えつつ佇んでいると、そんなわたしの様子を察したのか地元のボランティアガイドの方が声をかけて下さいました。(人見知りなので自ら積極的に声をかける勇気はない!)
ガイドの方によると菜の花の見どころは他にもあって、車で10分ほど走ったあたりに写真映えする景色が何ヶ所かあるとのこと。それはぜひにと案内をして頂くことになりました。
ガイドの方の車に同乗で案内をしてもらうことも出来るし、自分の車で着いていく形で案内をしてもらうことも出来ましたが、なんたって若葉マークなのでガイドの方の車に同乗することにする。出発時間とかあるのかしらーでも急ぐ旅じゃないしいいよね、とか思っていると「ヨシ!では行きましょう。乗って乗って」と促され、車に乗り込むと貸切ッ。なんと、わたし一人のために車を出してもらえるとは…なんたることだ。
これはしっかり菜の花レポートをしなければね。それがお礼だーとカメラを握る手に自然と力が入ります。いやまあお写真の手並みはごらんのあり様なんだけれども!
という事で連れて来ていただきましたーー!ゆるやかな斜面に満開の菜の花畑!
菜の花は連作が出来ないので今年は見事なこの菜の花畑も来年は寝かされるそうです
菜の花迷路周辺で「凄いには凄いけど、ところどころ土のスペースもあって、北海道のラベンダー的な見渡す限りの広大な菜の花畑というわけではないのねー」という感想を持ちましたが、連作が出来ず咲くエリアがランダムになるので畑を一か所に集中させて大きい菜の花畑を作るという事は難しいのだそう。
テレビや写真で目にする"見渡す限りの広大な菜の花畑"は半分はプロの撮影テクニックの演出効果なのですね。
「見事な映像や写真を撮ってもらうのはいいんだけど、それを見てやって来た観光客がテレビで見たのと全然違う!と憤慨することもあってねー。この前はテレビの映像に惹かれてわざわざ大阪から飛行機を乗りついで来られた観光の人がいたんだけど、ものすごい剣幕で怒っちゃって大変だったよー」
との苦労談も。
なので花畑の場所は毎年変わるのです。今年の眺めは今年だけのもので、来年は場所も広さも景観も変わるためその年にしか撮れない風景を求めて本格カメラマンの方はリピーターになることが多いらしい。
分不相応にE30を振りまわしていますが、超絶へなちょこカメラっこのわたしは菜の花を撮って「題名は『\(^o^)/オワタ』だなwwwうはww自分ww天ww才www」とか思ってた
横浜町には国道279号線と179号線が走っているのですが、国道からちょっと裏道にそれるとこのような見どころがあるのです。車で行かれる方はぜひ裏道をテコテコと走ってみて下さい!
横浜町の方にとって菜の花とは観光資源ではなく生活の作物であるので、土の消耗を考えずに無理やり広大な花畑を作る事はしないそうです。そもそも、どの菜の花畑も個人の方の作物であり町で観光のために整備して育てているものではないのだとか。
横浜町には海があって風力発電があって牧草があって牛が放牧されていて、窓を開けて車を走らせると草の匂いがする。そして町のどこを車で走っても、歩いても、菜の花が目に入ります。黄色と緑があふれている!
だがそれが良い。整備された100%観光資源のなんちゃら花公園系などにはない自然の豊かさが息づいている感じがするのです。見物な菜の花畑は全国各地にあれど、遠方地にもかかわらずここの景色に惹かれる人が多いのはそういった事が理由なのかもしれない。なんの根拠もないけどなんか感覚的にそう思うのです。
今年は気温の低い日が多かったために例年より開花が遅れているらしく、蕾も結構ありました。なので毎年より遅い頃まで楽しめるかもしれないですねー!
たんまり菜の花見物を堪能していると気づけばあっという間に13:00。2日目の宿である浅虫温泉までは2時間ほど移動をしなければならないので、軽食をとって一路浅虫温泉へー!もっちり旅紀行はまだまだ続きます!
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